Webアプリ開発をするうえでよく利用されるのが、フレームワークです。プログラミング初心者にとってみれば、このフレームワークについてもわからないことがあるのではないでしょうか。そこで、よく利用されるからこそわからないままにするのではなく、しっかりと特徴やメリット・デメリットを知っておくことが大切です。また、境界が曖昧になりやすいライブラリとの違いにも触れています。
フレームワークとはその言葉通り「枠組み」「構造」などを意味する言葉で、Webアプリ開発をするうえでは重要なツールと言えます。簡単に説明すると、あるWebアプリを開発するために欠かせない汎用的な機能のプログラムを包括した枠組みのことです。フレームワークを利用する際には、あらかじめ決められたルールに従って必要な部分をプログラミングしていくことになります。プログラミングを終えれば、一つのプログラムとして機能させることが可能です。ちなみに、フレームワークと混同されやすいものとして「ライブラリ」があります。ライブラリとは一つ一つが特定の機能を持つ小さなプログラム、いわゆる大きなプログラムの部品を一つのファイルに複数まとめたものです。フレームワークとは異なりライブラリだけではプログラムが機能せず、ほかのプログラムから呼び出すことで機能するのが特徴です。
まず1つ目が、生産性がアップすることでしょう。Webアプリを自らの手でイチから開発するとなると、多くの時間を要することは想像に難しくありません。また、時間だけでなく手間にもなります。そうした課題を解決できるのがフレームワークです。すでに枠組みが用意されていることから、前述の通り必要な部分だけをプログラミングするだけでプログラムが完成します。効率化はもちろん、ほかの部分に力を注ぐこともできるでしょう。そして、品質を一定に保てるのもメリットです。フレームワークにはルールがあるため、プログラマー一人ひとりの個性が出にくく多人数での開発にも有用となります。誰が携わっても同じ品質に仕上げられることから結果としてエラーが低減したり、エラーを解析しやすくなったり、保守しやすくなったりするのもフレームワークを使うメリットでしょう。
一方フレームワークを勉強しなければならないのはデメリットです。プログラミング言語一つにつきフレームワークも一つというわけではなく、プログラミング言語一つとっても各目的に応じたフレームワークがいくつも用意されています。そのため、目的に合わせたフレームワークを使おうと思ったら、その目的の分フレームワークの勉強も必要です。さらに、ルールが設けられていることでプログラミングに対する自由度がないのもデメリットと言えます。ルール外のプログラミングをどうしても無理やり行わなければならない場合、イチから開発するよりもかえって大変になるので注意しましょう。最後に、枠組みの中に自らが開発するWebアプリには必要ない処理が挟まっていると性能面が劣る可能性があります。こうした余計な処理によって動作が遅くなるのはデメリットではないでしょうか。
PHPは、動的なWebアプリを開発するために使われるプログラミング言語です。Webアプリ開発に適している言語の中でも、覚えやすさと使いやすさに定評があり、プログラミング初心者に人気があります。PHPエンジニアの平均年収は全体的な平均年収よりも高く、エンジニアの数よりも求人数が上回る売り手市場です。未経験からスタートできる職場も多く、エンジニアを目指す人が選ぶ初めての言語としてもPHPはおすすめです。
Javaエンジニアの給与水準は全般的に高めです。汎用性が高い言語ということもあって活躍の場の幅が広く、大小さまざまな規模の開発現場でJavaエンジニアが活躍しています。深刻なエンジニア不足が影響し、企業がエンジニア確保のために給与水準を上げている現状もあるなど、古い言語ながらニーズが落ち着く気配はありません。国内外の大手IT企業なら、スキルと経験によっては年収1,000万円以上になることもあります。
Webアプリ開発によく使用されるプログラミング言語の中でも初心者向きの言語を探しているならば、PHPやRuby、Pythonなどがおすすめです。これらの言語はコードが読みやすく書きやすいので、最初に覚える言語としても最適です。初心者向けの言語に比べると少し難易度は高くなりますが、大小さまざまな規模のシステム開発に活用されているJavaもおすすめです。それぞれの言語の特徴を比較して選択したら、実際にアプリを開発してみましょう。
Webアプリ開発を行う際にはフレームワークがよく利用されるので、特徴やメリット・デメリットを知っておきましょう。
未経験からフリーランスへ転身するコツは、フリーランス専門エージェントのサービスをうまく活用することです。