エンジニアの給与事情を見ると、1,000万円以上稼いでいる人が少なからずいることがわかります。Webアプリ開発エンジニアとしての将来を思い描く時、自分もそうでありたいと思う人も多いのではないでしょうか。では、稼げるエンジニアになるためにどんなことを意識すべきなのでしょうか。
稼げるエンジニアになるためには、長期的な視野を持って努力していく必要があります。Webアプリ開発のエンジニアなら、開発に関することだけに注力していればいいと考える人もいるでしょう。しかし、稼ぐエンジニアのほとんどはマルチなスキルを持っています。システム設計やプログラミング、テストなど、開発プロジェクトの一連の流れについての知識と経験、複数のプログラミング言語スキルなど、幅広い分野に対応できるハイスキルなエンジニアは行き場に困りません。エンジニアとしての社会経験がなくても、自作のWebアプリの企画から運営まですべてこなし、成果をあげた経験がある人ならそれが交渉材料となるでしょう。気をつけたいのは、マルチなスキルを意識するあまり、専門分野と呼べるものがなくなってしまうことです。浅く広い知識と経験でハイレベルな仕事に立ち向かうことは難しく、結果的に条件のあまりよくない仕事しかできない状態になりかねません。
実力さえあれば仕事はいくらでもあるように見えますが、会社員であれフリーランスであれ、周囲からの信用を得られなければ仕事は舞い込みません。信用を得るために必要なのは、実力とコミュニケーション力です。開発プロジェクトはチームで取り組んでいくものなので、コミュニケーション力がどうしても必要なのです。普段からなにげないコミュニケーションができているチームは、問題を見つけるのも解決するのも早く、全体的な仕事のスピードと質が違います。反対に、メンバーひとりひとりの能力は高くても、コミュニケーションが取れていないチームの仕事は、わずかな認識の相違などからほころびが出るようになります。フリーランスであれば、クライアントに対する営業や交渉など、高いコミュニケーション力が求められる場面が数多くあるでしょう。
稼げるエンジニアは時間を上手に使います。省ける無駄は徹底的に省き、いかに時間を効率良く使うかを常に考えます。プライベートの時間も確保しつつ、スキマ時間に情報収集や勉強をするなどして過ごします。仕事のスピードを無理に上げることなく、業務の徹底した効率化によって時間を作り出すのが、できるエンジニアのやり方です。時間を効率良く使えるようになるためには、仕事だけでなく生活全体における自己管理をきちんと行うことが大切です。
PHPは、動的なWebアプリを開発するために使われるプログラミング言語です。Webアプリ開発に適している言語の中でも、覚えやすさと使いやすさに定評があり、プログラミング初心者に人気があります。PHPエンジニアの平均年収は全体的な平均年収よりも高く、エンジニアの数よりも求人数が上回る売り手市場です。未経験からスタートできる職場も多く、エンジニアを目指す人が選ぶ初めての言語としてもPHPはおすすめです。
Javaエンジニアの給与水準は全般的に高めです。汎用性が高い言語ということもあって活躍の場の幅が広く、大小さまざまな規模の開発現場でJavaエンジニアが活躍しています。深刻なエンジニア不足が影響し、企業がエンジニア確保のために給与水準を上げている現状もあるなど、古い言語ながらニーズが落ち着く気配はありません。国内外の大手IT企業なら、スキルと経験によっては年収1,000万円以上になることもあります。
Webアプリ開発によく使用されるプログラミング言語の中でも初心者向きの言語を探しているならば、PHPやRuby、Pythonなどがおすすめです。これらの言語はコードが読みやすく書きやすいので、最初に覚える言語としても最適です。初心者向けの言語に比べると少し難易度は高くなりますが、大小さまざまな規模のシステム開発に活用されているJavaもおすすめです。それぞれの言語の特徴を比較して選択したら、実際にアプリを開発してみましょう。
Webアプリ開発を行う際にはフレームワークがよく利用されるので、特徴やメリット・デメリットを知っておきましょう。
未経験からフリーランスへ転身するコツは、フリーランス専門エージェントのサービスをうまく活用することです。